栄養課 Nutrition-division
栄養課の理念
「安心・安全で高品質な食事サービスの提供」「すべての仕事にまごころを」を理念とし、疾病の予防や治療の一部となるように努めております。
栄養課のスタッフ
管理栄養士:3名
入院中のお食事
当院では、疾患の治療上特別なエネルギーや栄養素の給与量の制約のない方に提供する「普通食」と病態の改善や疾病の治療の手段として、食事の質・量を考慮した「特別治療食」と大きく2種類に分類した食事を提供しています。また、噛むことが困難な方や飲みこむ機能に障害がある方用に「咀嚼困難食」や「嚥下調整食」など食形態にも考慮しております。
「普通食」
見た目は普通食でも酵素などを使用して調理しているので、口の中に入れると舌や歯茎でつぶせる硬さになっています。
「咀嚼困難食」
「嚥下調整食」
調理した物をミキサーにかけて粒をなくしてから
もとの形に近づくように成形し、嚥下食の
『硬さ』『粘度』『付着性』に考慮するだけ
でなく、見た目もよく味も美味しくなるよう
に心がけています。
新調理法による調理
- 2014年より調理場を新設するのに伴い、オール電化の涼しい厨房や床のドライシステムや機器による一括した衛生管理ができる設備になりました。
- スチームコンベクションオーブンやブラストチラー、真空包装機などを用い、より質の高い食事を提供できるようになりました。
- 最新の調理機器や酵素を用いて、食べる機能が低下した方に見た目でも楽しんでいただけるお食事を提供しております。
フードサービス向上のために
元日のおせち(お重)に始まり年末の年越しそばまで、四季や土地の風習を取り入れさまざまな行事食を提供しております。
緩和ケアの患者様や食欲不振の方などには、少しでも食事を食べていただけるように、個別メニューや対応食(せせらぎ食・四季彩食・スイーツ食)での提供も実施しております。
『手作りアイス』
冷たくて、高栄養のアイスやシャーベットを手作りし、緩和ケアの方などに対応しています。
『せせらぎ食』
麺類を中心とした献立。
さっぱりとした喉ごしの良い食事で食欲不振の方など対応しています。
栄養指導について
- 入院栄養指導
入院中の患者様やご家族を対象に、特別な栄養管理が必要な方に対して、医師の指示のもと実施しております。 - 外来栄養指導
外来で来られた患者様やご家族を対象に、特別な栄養管理が必要な方に対して、医師の指示のもと実施しております。 - 特定保健指導
生活習慣病予防健診(特定健診)を受けた後に、メタボリックシンドロームのリスクに応じて健康状態を把握しながら生活習慣の改善を目指し、健康でよりイキイキとした毎日を送ることができるようにサポートさせていただきます。 - 食事・栄養相談
食事に関して気になることや、『食のサポートステーション まごころ』で取り扱っている介護食や栄養補助食品などの商品について気軽にご相談ください。(平日9:00~17:00)
<栄養指導の実施日>
月曜日~金曜日 9:00~16:00
※まずは医師に相談の上ご予約下さい。
チーム医療への参加
- 栄養サポートチーム(NST)では管理栄養士が専従者となり、低栄養や栄養管理をしなければ栄養障害の状態になることが見込まれる患者に対し、患者の生活の質の向上、原疾患の治癒促進及び感染症等の合併症予防を目的として、医師をはじめ他職種と協同して患者様に携わっています。
- 緩和チームや感染対策委員会(ICT)にも管理栄養士が参加し、各職種と連携をとっています。
その他の取り組み
- 地域への取り組み
地域のサロンや行事に参加し、食事と栄養についての広報活動を行っております。また、海南・海草嚥下食検討会に参加し、近隣の施設との食事情報の透明化と地域全体でのスキルアップに努めております。 - 衛生管理
HACPPシステムに基づき日々衛生管理を実施するとともに、年に1回全員で衛生についての勉強会を実施し、より安全な食事を提供できるようにスタッフ一同衛生管理に努めております。 - 『食のサポートステーション まごころ』
2014年2月より介護食や栄養補助食品などを本館1階ロビーに売店として展示し、これらの商品の情報提供や販売を行っております。 (営業時間:平日9:00~17:00)
- 災害食
災害時の『ポリ袋を用いた簡単エコクッキング』の導入や地域への普及活動を行っております。 - 調理技術向上の為に
スタッフ間でのメニューに関する意見交換などを月1回の給食委員会で開催しています。また、各種レシピ大賞にチャレンジしたり、新しいメニューの試作・試食などを行い日々調理技術の向上に努めております。