当科は統合失調症・気分障害・神経症・認知症など一般的な精神疾患の外来および入院診療を行っています。摂食障害・アルコール依存症・発達障害等の入院治療につきましてもケースに応じて当科で対応できる場合は入院治療を行っています。

診療の特色

入院治療としては、100床の精神病棟にて治療を行っており、山の緑に四季を感じる明るく落ち着いた環境で安心して療養していただけます。また、総合病院精神科の強みを生かして、身体医療が必要な方々への身体疾患と精神科の治療や、身体科に入院中の方々の精神症状に対するコンサルテーション、緩和ケア医療への参加などの専門的な診療も実践しています。
外来診療については、思春期から高齢の方まで幅広い精神疾患を対象としており、精神療法および薬物療法を中心とする治療を行っています。また必要に応じて心理検査や臨床心理士による心理療法を行うこともあります。
多職種による精神科リハビリテーションが充実しているのも当科の特徴です。入院・外来診療で患者さん一人ひとりの必要に応じて、作業療法士・精神保健福祉士・臨床心理士・看護師・医師、時には管理栄養士がチームを組んで診療を行っています。社会復帰・地域生活支援・就労支援等のために精神保健福祉士が必要な福祉制度・福祉サービスに結び付け、相談支援事業所を始め地域の関係機関（役場・保健所・福祉施設等）と連携しながら、患者さんが地域生活を安心して行えるように強力に支援しています。当精神科デイケアや地域の作業所等への通所や一般就労につなげるように務めています。必要に応じて精神科訪問看護も行っています。また、生活訓練の場として当院が運営するグループホームぬくもりが病院に併設してあります。
わたしたち全職員は患者さんの悩みを一緒に考え、地域の精神科医療・保健・福祉を支える柱の一つとなるように精神科臨床を行っていきたいと考えています。

精神科病棟の雰囲気